バナナを売るお店があったり、魚介類を売るお店があったりするカノマン市場の中にはもちろん肉を売るお店もある。人通りの多いメインストリートではなく閑散とした建物の中で営業していた肉屋は裸電球の下で静かに営業していた。
大きなカウンターの上には様々なものが置かれていた。売り物である大きな肉の塊はもちろんのこと、丸太でできたまな板も見える。まな板の横には何本のも包丁も置かれていたし、売った肉を入れるのだろう黒いビニール袋も置かれている。そして、肉の重さを量る秤も置かれていた。ここでは肉の重さを量るのは電子秤ではなく、昔ながらの分銅を使って量るようだ。秤の横には、昔、学校で理科の実験に用いたような形の異なる分銅がいくつも置かれていた。
分銅を使って肉の重さを量っているところを見たかったけれど、たった今肉が売れたところだった。肉屋のおばさんは肉をさばくこともなく、今しがた肉を買い求めた女性とのよもやま話に夢中になってしまっていた。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
肉屋 俎板 チルボン 包丁 市場 肉 ビニール袋 |
No
11803
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月31日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF