クロントゥーイ市場をウロウロと歩いていると、魚屋の前にやって来た。中では男たちが働いていて、魚の切り身が散乱している。ここは人気のお店のようだ。
お店の中に目を向けると、木製の丸いまな板が置かれている。この市場ではこの形をしたまな板を見かけることは多い。日本と違って一般的な形なのかもしれない。もっとも台湾もこの形のまな板が多かった。ひょっとすると、日本の方が少数派なのかもしれない。
写真の男は賑わっている魚屋で働いている人のひとりだ。右手で包丁を持ち、左手で魚を押さえながら手慣れた調子で次から次へと魚を切っている。もう長いことさばき続けているのだろう。男が身に付けている前掛けは魚の鱗や破片ですっかり汚れてしまっている。魚屋の仕事は汚れ仕事なのだ。
そのような状況の中でも、男はオシャレする気持ちを失っていはいないようだ。前掛けはもうびちゃびちゃで汚れきってしまっていたけれど、頭上のオシャレな帽子は染みひとつなくピカピカのままだった。
2020年2月 人びと タイ | |
エプロン バンコク 俎板 魚売り グローブ 縁のある帽子 クロントゥーイ市場 包丁 市場 |
No
11417
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月25日
更新日
2023年09月11日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA