口髭を蓄えた馬面の男が道路脇の小屋の中にひとりでいるのが見えた。男は肉屋だった。丸太で作った大きな俎板をどしんと前に据え、手には包丁が握られている。ちょうど肉片を細かく刻んでいるところだった。俎板の上には切り刻まれた肉片が転がっている。僕が目の前に立つと、男は包丁を持っている手を止めて気難しそうな顔で一瞥した。
何枚か写真を撮り終えると、男は何事もなかったかのように仕事を再開した。男は忙しいようで、暇な異邦人の相手をするような暇は無いようだった。冷房設備なんてものはないから、どんどんとさばいていかないと肉が傷んでしまうのかもしれない。
2012年5月 インド 人びと | |
肉屋 俎板 馬面 ナイフ マルダ 肉 タンクトップ |
No
6404
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年05月04日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
マルダ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM