再びチルボンにあるカノマン市場に戻ってきた。この市場には2棟の建物が建っていて、その間の道がメインストリートになっている。両脇にはいくつものお店が並んでいて、買い物客がのんびりと買い物をしている。僕はメインストリート沿いに並ぶお店をスルーして、西側に建つ建物の中に入っていった。
買い物客で賑わっているのはメインストリート沿いだけのようで、建物の中は薄暗く穏やかな雰囲気が漂っていた。中は吹き抜けになっていて、多くのお店が出店できるようになっているのだけれど、設計者の意図に反して、そのような使い方はされていなかった。営業しているお店もあるものの、市場の喧騒はどこにもないのだ。
市場の中の薄暗い通路を歩いていく。喧騒の無い市場には仕事もあまりないのか、寝ている人が多い。写真の男も薄暗い市場の一角で寝ていたひとりだ。藁屑の上に大きなクッションを敷いて寝ていた。藁屑が敷いてあるところを見ると、この区画は店舗ではなく、生きている家畜を保管する場所のようだ。そのような場所には糞尿とかが残っているような気もするけれど、男はそのようなことを気にする素振りもなくぐっすりと寝込んでいた。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
チルボン 市場 昼寝 麦わら |
No
11802
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月30日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF