日本でも当たり前のようにスーパーマーケットで売られているバナナは東南アジアが原産で、その栽培はパプアニューギニアから始まったとされている。日本でバナナと言うと、台湾産やフィリピン産のイメージがあるけれど、台湾もフィリピンもバナナ生産量のトップ5に入っていない。ぶっちぎりで生産量が多いのはインドで、年間生産量は3080万トン。次が中国で1122万トンだ。そして、その次に来るのがここインドネシアで726万トンとなっている(数値はいずれも2018年のFAO統計)。
チルボンにあるカノマン市場でも、当然のようにバナナを売っているお店があった。ここは果物屋というよりもバナナ専門店だ。店頭に並んでいるのはバナナばかりで他の果物は見当たらない。カウンターの上には何本ものバナナが付いた枝がいくつも置かれていて、屋根からもバナナがぶら下げられていた。
バナナの先を上にして枝が置かれているのを見ていると、ふとインドで見かけた競り市にバナナを搬入する男たちを思い出した。なんとなくバナナは先を下にして実を結んでいるような気がしてしまうけれど、実際には先を上にして実を結ぶ。インドの男たちも先を上にして運んでいた。そして、収穫するときには一本一本刈り取るのではなく、枝ごとごっそり採るのだ。
2021年1月 町角 インドネシア | |
バック・ショット バナナ チルボン 果物 市場 タンクトップ タオル |
No
11793
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月21日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF