黄色いタクシーが人のあまりいない大さん橋ターミナルの前で客待ちしていた

山下公園の横で海に突き出ている大さん橋は客船ターミナルでもある。ここから日本国内はもとより海外に向けても客船が出ているのだ。そのため客船が寄港したら、大勢の人と荷物がここで乗り降りする。言ってみれば横浜の窓口みたいなものなのに、大さん橋は割と不便なところにある。

ターミナルに隣接した電車の駅はなく、最寄りの関内駅からも日本大通り駅からも少しばかり歩かねばならない。客船に乗らなくとも、屋上広場にやってくる人は多いのにちょっと不便で、なんだか発展途上国にある空港のようだ。

発展途上国では空港への交通インフラが整っていないことも多く、空港と市内をつなげた鉄道はなく、どこから乗って、どこで降りるのか、外国人には不明瞭なバスしか走っていないことが多い。逆にマレーシアのクアラルンプール国際空港やタイのスワンナプーム国際空港のように、空港施設から出ることなく市内へ通じる電車に乗れるとこの地が発展していると感じるのだ。

クドクド書いたけれど、要は大さん橋の客船ターミナルは近くに電車の駅がないので、ここで下船して横浜市内へ行くにはタクシーが一番お手軽だということ。大きな荷物を持っていたらなおさらだ。この時も広々としたタクシー乗り場に一台のタクシーがポツンと停まって、客が来るのを待っていた。

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