エレファンタ石窟群(ムンバイ)
警備員も写真撮影を咎めることなく、薄暗い中でスマホのカメラ設定をどうすれば綺麗に撮影できるかを親切に教えてくれるほどだった
エレファンタ島(ムンバイ)
幻想的な光の中で、遊び回っていたシャイな女の子の全身もまた、透き通るような青に包まれていた
ムンバイ(インド)
視線の先に、何か特別なものがあるわけではなく、ただ、波に揺られる時間がやや長く感じられるだけだ
果物屋の店頭にあったさくらんぼの箱から、インドは広大で、多様な風土を持つ国だということを改めて思い知らされた
そもそも綿花の栽培や、綿布・綿織物をつくる技術の起源はインダス文明にまで遡るのだ
ズボンを売る屋台は出ていたものの、どこにも試着室のようなものは見当たらなかった
同じ場所に店を構えることで、客が「このエリアには八百屋が多い」と認識し、結果的に人が集まりやすくなるのかもしれない
幼い女の子にとっては、お母さんとおばあさんの存在こそが絶対的な安心感になっていた
花柄のシャツをまとった男が真っ赤な食べ物を路上で売っていた
ムンバイでは人口の20%弱をイスラム教徒が占めていて、イスラム教徒特有の格好をしている人を見かけることも珍しくない
男の子がウサギをペットとして飼っているのか、それとも何か別の目的があるのかは分からなかった
日本にある多くのシャッター商店街も、かつてはこのように多くの人が闊歩して活気に溢れていたに違いない
迷宮のようなこの路地に、アイロンがけをするお店はあったけれど、洗濯するお店は見つけることはできなかった
インドではクリケットは圧倒的な人気を誇るスポーツで、プロリーグも存在し、そのスーパースターたちは何十億円もの年収を稼ぐという
男の子は遠くを眺めるのではなく、頭上の何かに心を奪われているようだった
路地を進んでいると、突然男の子が「ナルト」と声をかけてきた
ゴミが散乱し、地元住民がここをトイレ代わりに使っているのも14年前と同じだった
この漁村では小さな手漕ぎボートで沖に停泊している大きな漁船まで渡り、そこで漁をするようだった
スマホが普及したこの時代でも、大きなカメラにはまだ特別な魅力があるのようだった
電灯もない薄暗い路地を抜けると視界が開け、目の前に14年前と変わらない光景が広がっていた
かつての植民地支配を象徴するような建造物であるインド門はインド人にとって忌避の対象になってもおかしくないけれど、実際にはそうではない
ここには魚の選別や販売が「女性らしい」と見なされてきた歴史的な背景があるのかもしれない
警戒するわけでもなく、作業を邪魔されることへの苛立ちもなく、男は外から来た異邦人に興味を持ってくれたような目をしてくれた
インドが世界第2位のニンニク生産国であることを考えると、インド人のニンニク消費量がそれほど多くないのは意外だ
日本でよく見るような青菜があまり見当たらず、代わりに目立つのは瓜類やナス、唐辛子のような南国らしい野菜たちだった
日本人にとってココナッツは、お菓子や加工食品で馴染みがあるものの、生の実そのものについては未知の部分が多いような気がする
市場に訪れる外国人自体が少ないのか、それとも外国人が特に興味深そうに野菜を観察する様子が珍しかったのか、どちらなのかはわからない
南国らしい豊富な果物や野菜がもっと溢れていると思っていたけれど、意外にもインドで売られている種類は限られているように感じた
鮮やかな緑色のピーマンと真っ赤に熟れたトマトのコントラストが色鮮やかだった
バブー・アミチャンド・パナラル・アディシュワルジ寺院(ムンバイ)
実際にジャイナ教寺院を訪れてみたけれど、箒を持った人たちが闊歩している光景は見られなかった
昔ながらの素焼きの器の場合にあった、チャイを飲み終わると器を地面に叩きつけて割るという習慣は少なくなっているようだ
荷物を運んでいる人たちは購入者ではなく、商品をどこかへ届ける運送人と思われるものの、判断に迷う人もいる
最初は頭上に載せるつもりだったのだろうけれど、何かの理由でそれがうまくいかなかったのかもしれない
素人目には台車を使うのが一番楽そうに見えるけれど、ここでの作業にはその場でしか通用しない効率や経験則があるのだろう
多種多様な荷物を運びきるこの仕組み自体が、問屋街のダイナミズムを支えているのかもしれない
日傘の下で男はハサミを手にしながらサンダルの修理に取り掛かっていた
大勢の人が集まる場所にはそれに付随して様々な役割が生まれているのだろう
人びとの額にその粉でビンディをつけてる所作は、見ているだけでもどこか宗教的な儀式のような雰囲気を醸し出していた
ふと微笑みを浮かべた瞬間、その柔らかい表情にどこか日常から解放された空気を感じた
お供え物を買うのは当然として、思わず目についた玩具や雑貨を手に取ってしまう人も少なくないと思われる
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