チルボンにあるカノマン市場の階段を上がって2階部分をウロウロしていた。中央部分は吹き抜けになっていて、2階から1階部分が見えるようになっている。本来ならば、1階にあるお店が賑わう様子が上から堪能できるのだろう。でも、残念ながらそれは叶わない。何せ吹き抜け部分から見える場所にお店はほとんどないのだ。
お店が開けるように広いカウンターがあちらこちらに見えるのだけれど、そこで商売をしている人はいない。まるで物置のようになっていて見えるのは寝ている人だけだ。この市場に建っている建物は、その規模に比べて大き過ぎる。将来に市場が大きくなるのを見越して設計されているのかもしれないけれど、この時点では明らかに不釣り合いだ。
商売をしている人がいない代わりに、この場所は市場で働く人の休息場になっているようだ。細長いベンチの上で寝ている男の姿も見えるし、大きなテーブルの上で寝ている女性の姿も見えた。メインストリート沿いで賑わっているお店の横をすり抜けて建物の中に入ると、そこは吹き抜けになった大きな休憩室だった。建設当初の意図から離れて、この建物は贅沢な使われ方をしているような気がした。
2021年2月 インドネシア 人びと | |
チルボン 労働者 市場 昼寝 |
No
11804
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年02月01日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF