チルボンにもジャカルタと同じように人通りのあるところには屋台の姿がある。歩いていたジャラン・シリワンギという通りは人通りが多いから、屋台があちらこちらに出ていた。写真の屋台もこの通り沿いに出ていた屋台だ。
あちらこちらに屋台が出ているからと言って、どの屋台にも客がいて繁盛しているとは限らない。時間帯にもよるのだろうけれど、閑散としている屋台もあって、写真の屋台にも通りかかった時に客は誰もいなかった。もっとも、客だけでなく屋台の店主も姿も見当たらなかった。移動式の屋台だけが道端に放置されていた。
誰もいない調理場をのぞくと、蓋のされた鍋の横にはフォークとスプーンとストローが入った容器があって、木製のまな板も置かれていた。まな板の上には包丁が2本とナイフとフォークがきちんと並べられていた。屋台の店主は几帳面な人のようだ。今すぐにでも調理にとりかかれそうな雰囲気だった。
屋台の横にはSAPIと書いてあるのが見える。SAPIとはインドネシア語で牛肉のこと。この屋台は牛肉を用いた料理を出すらしいということは分かったけれど、ここでご料理を買った人もいなければ、料理をする人もいなかったのでどのような料理なのかは分からずじまいだった。
2021年1月 インドネシア 静物 | |
俎板 チルボン 食べ物の屋台 包丁 スプーン |
No
11780
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月08日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF