ジャカルタにあるグロドック地区を歩いていた。ここはチャイナタウンだ。そのため、この辺りにはいくつかの中国寺院が建っている。地元の人ばかりが歩いている道をずんずん進んでいた僕が目指していたのも、やはり中国寺院だった。
ローカル市場になっている路地を抜け、目当ての寺院に向かっていると、移動式の屋台が並んでいる場所へとやってきた。でも、営業している屋台は少ない。というよりほとんどなかった。夜になったら開く屋台ばかりなのだろうか。誰もいない移動式屋台が道路脇にいくつも置かれていたのだ。
これも閉まってる、これも閉まってる、と屋台をひとつひとつ確認するかのように歩いていたら、いくつ目かの屋台で男が寝ていた。なんだか当たりを引いたような気分だった。
男は起きたばかりのようで、寝ぼけ眼で僕を見た。僕の手にカメラが握られているのに気がつくと、取ってつけたように両手の親指を立てて、はにかんだ笑顔を見せてくれた。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
中華街 ジャカルタ 男性 笑顔 出店 サムアップ |
No
11563
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月12日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF