どこの国でも市場のように人が大勢集まるところにはタクシーのような人と荷物を運ぶのを生業にしている人がいる。ジャカルタのグロドッグにある露天市の端にもやはりそのような男がいた。ただし、この男の愛車はタクシーではなく、三輪オートのバジャイでもなく、ベチャと呼ばれる自転車タクシーだった。
ベチャは座席が自転車のハンドルの前に備え付けられているタイプの自転車タクシーだ。語源は中国語の福建方言で馬車のことをベチャと呼ぶことに由来するようだ。見た目には、ベトナム辺りで見かけるシクロと似ている。自転車だけにのんびりしか走れない。そのため、ジャカルタでは主要道路の通行が禁止されているらしい。
市場の端で買い物を終えた人を目当てに、男は客待ちしているようだった。でも、客はなかなか現れないようだ。手持ち無沙汰の男はガラムというインドネシアのタバコを取り出して、吸おうとしていた。一時期、僕もガラムばかり吸っていたけれど、最近日本ではとんと見かけない気がする。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
ベチャ 中華街 煙草 縁のある帽子 ジャカルタ 男性 リクシャワラー |
No
11562
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月12日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF