媽祖を祀る寺院が横浜の中華街に建立されて15年が経過し、もう立派な観光名所になっている。それでも賑わっている中華街の路地に比べると、訪れる参拝客は多くはない。同じく中華街にある道教の寺院の関帝廟よりも境内は落ち着いている。三国志にも登場し、日本人にも馴染みのある関羽の方が媽祖よりもずっと人気があるのだ。関羽を祀った祠が横浜の地に設けられたのが1862年であることを考えると、その人気の差は歴然だ。
日本では名前を聞いてもピンと来る人の少ない媽祖も台湾ではとても人気のある神様で、あちらこちらに媽祖を祀る媽祖廟が建てられている。もともとは航海神だった媽祖は、福建省に実在した人物とされている。台湾には福建省の辺りから海を渡って移住してきた人が多いので、媽祖信仰が盛んなようだ。
道教の寺院なので、日本の仏閣や神社とはお参り方法が少し異なる。最初に気になるのはお参りに使う線香が日本で目にするものとは異なっている点だ。日本の線香とは違う太くて長い線香を、祀られている神様に順々に捧げるようになっている。説明を聞く限り、順番も決まっているようだ。神道の神社でも道教の寺院と同じよう神様が祀られているけれど、お参りする順番なんて気にしたことはないし、全員の神様にお参りするとは限らないと思っていたけれど、ひょっとして皆は神社の末社に祀られている神様全員にもご挨拶しているのだろうか。
2021年12月 神奈川 人びと | |
中華街 香炉 線香 扁額 寺院 横浜 |
No
12123
撮影年月
2021年11月
投稿日
2021年12月17日
更新日
2024年10月04日
撮影場所
横浜 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35