建立されてから15年くらいしか経っていない横浜媽祖廟と違って、こちらは年季が入っている。横浜に関羽を祀る小さな祠が建てられたのは日米修好通商条約に基づいて開港してから3年しか経っていない1862年、江戸時代のこと。それから明治維新を経て僅か9年後には華僑の寄付により本格的な中国様式の関帝廟が建設されて今に至っている。年季が入っているのに境内に古臭さが感じられないのは、現在の廟が1990年に再建されたものだからだ。
媽祖廟も関帝廟も同じ仕組みになっていて、線香代が拝観料を兼ねている。日本で一般的に見かける線香とは違う道教の長い線香を購入して初めて廟の中でお参りできるのだ。僕も線香を購入して、お堂の中に入っていく。台湾やジャカルタで訪れた中国寺院と同じように、ここ横浜関帝廟に祀られているのは廟の名前にもなっている関羽だけではない。他にも神さまが祀られている。
横浜関帝廟には関羽以外にも関羽の息子である関平、実在の人物ではないものの関羽の側近として有名な周蒼将軍、名前から若い女の子ではないかと期待してしまう地母娘娘、福徳正神に加え観音菩薩が祀られている。道教の神さまに混じって、さり気なく仏教由来の観音菩薩も祀られているのが興味深い。
2021年12月 神奈川 人びと | |
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No
12125
撮影年月
2021年11月
投稿日
2021年12月19日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
横浜 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35