クアラルンプールにあるチャイナタウンを歩いているとインド系と思われる男たちと出会った。チャイナタウンとはいえ、見かける人は華僑ばかりではない。マレー人もいるし、インド系の人もいる。ふたりをインド系と判断したのはターバンだ。右側の男は髪の毛をターバン(正確にはパトカと呼ばれるもの)で隠して髭を伸ばしていた。見るからにシク教徒の格好だ。
インドの人口に占めるシク教徒の割合はとても低く、おおよそ2%程度しかいない。にもかかわらず、かつてイギリスの植民地だったところでは大勢のシク教徒が生活を営んでいる。イギリス当局が植民地でシク教徒を重用したため、イギリスが支配していた地域に移住した人が多いのだ。一般的にシク教徒は勤勉と言われているので、そこを買われたのだろう。
シク教徒の人には申し訳ないけれど、ターバンを巻いて髭を伸ばした姿を見慣れていない僕には、なんだか映画に出てくる海賊のように見えてしまう。けれど彼らは海賊を意識しているわけではない。教義に従って髪の毛を覆っているだけ。シク教徒はバイクに乗るときもヘルメットの着用を免除されているくらいだ。
2009年5月 マレーシア 人びと | |
髭 中華街 二人組 クアラルンプール 男性 ペンダント シク教徒 ターバン |
No
2790
撮影年月
2009年1月
投稿日
2009年05月14日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
クアラルンプール / マレーシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM