歩いていたバンコク・チャイナタウンの道は賑わっていた。両脇にびっしりお店が並んでいて、店頭には様々な食材が陳列されている。その匂いにつられたわけでもないだろうけれど、大勢の買い物客が行き来していた。写真のお店もその通りにあったお店だ。店先のテーブルの上にチキンの丸焼きや魚が並べられていて、天井からもチキンの丸焼きが吊り下げられていた。チキンの丸焼きがこのお店の目玉商品なのだろう。
一見するとこのお店はバンコクのどこにでもありそうなデリカテッセンだ。でもよく見て見るとテーブル上の魚の横にちまきが山積みになっている。笹の葉で包まれたちまきを見ると、ここが単なるバンコクの町角ではなく、チャイナタウンの一角だということを今更ながらに実感する。
テーブルの向こう側に年配の女性が立っていた。堂々と立っている女性はおそらくこの店の店主だろう。女性は天井からぶら下がったチキンの丸焼きの間から、買い物客が行き来するのを眺めていた。買い物客が少しでも立ち止まったら、すぐにでも売り口上を発し始めそうな雰囲気だった。
2020年1月 人びと タイ | |
バンコク 鶏肉 中華街 デリカテッセン 老婆 お店 |
No
11369
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月22日
更新日
2022年02月03日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III