観光地になっているとはいえ、バンコクのチャイナタウンを訪れる全員が観光客というわけではない。地元の人向けの日用品や食品も売られている。そのような中、女性が販売していたのは宝くじだった。観光客が購入しても構わないものだけど、買うのは地元の人だろう。
歩道の端にテーブルを出した女性はテーブルに就いて客が来るのを待っていた。テーブルは小さな紙切れでいっぱいになっていた。この紙切れが宝くじだ。一枚の値段は80バーツで、最高賞金は600万バーツなのだという。この宝くじはタイで人気があるようで、町のいたるところで売られている。
宝くじであるからには、その期待収益額は販売価格である80バーツよりも低い。そのため、しばしば宝くじは貧乏人の税金と言われたりする。合理的に判断するならば、宝くじを買わない方がお金が貯まるのだけれど、宝くじが人気を博すところを見るとタイ人も他の国の人と同じように合理的に行動していないのだろう。たとえ非合理であっても誰だって一攫千金を手にしたいのだからしようがない。80バーツは一時の夢を見るための対価なのだ。
2020年1月 人びと タイ | |
バンコク 中華街 宝くじ 露天商 テーブル 女性 |
No
11376
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月27日
更新日
2023年09月13日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA