ハヤム・ウルク通りを曲がり、商店が並ぶ通りに入った。小物を売る店が多い。強い日差しを避けるために屋根で覆われた歩道も、商品が陳列されて賑わっていた。この辺りはジャカルタのチャイナタウン、グロドックだ。
インドネシア最大のチャイナタウン・グロドックは、ただ歩いているだけではそれほど中国風という感じはしない。何も知らなければ、単に中華料理屋が何軒かあるエリアだと思うかもしれない。たしかに店名が漢字で書かれているものの、バンコクのチャイナタウンにあるような漢字で書かれた大きな看板はなく、華僑が好む金売りもいない。
華僑が初めてジャカルタに来たのは17世紀というから、歴史は古い。代々ジャカルタを拠点にしてきた結果、土着化した人もいるだろう。祖先の出身地である福建省や広東省よりも、この地を身近に感じている人もいるに違いない。だからだろうか、マレー半島にいる華僑と違って、土着の中国人に「海峡華人」のような言葉は使われない。それは単にジャカルタが海峡に面していないからだろうか?
2020年5月 町角 インドネシア | |
中華街 ジャカルタ 歩道 |
No
11540
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月25日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF