再びチャイナタウンの中の忙しない道を歩き出した。道の両脇には食材を売る店が並んでいて賑わっている。そうこうしているうちに、笑い声が響き渡っているお店の前へとやって来た。店の奥を見ると、大勢の女性たちが笑いながら働いている。楽しそうな雰囲気に惹かれて近づいていくと、女性たちは快く僕を手招きしてくれた。
お店の奥にある厨房には金属製のバットがあちらこちらに置かれていた。そして、その上には木の棒が載っている。この女性たちは何かしら白いものを木の棒に巻く作業をしていたのだった。巻き終えると、今度は男性陣がその棒を大きな鍋で茹でている。よく見てみても、この白いものが何なのかはよく分からなかった。何かの内臓のようにも見えるし、ちくわのようにも見える。僕には未知のものだ。でも、何かしらの食材なのだろう。茹で上がった白いものは棒から外されて店頭に並べられている。
女性たちが何を作っているのかは分からなかったけれど、厨房には楽しげな空気が満ちている。楽しい職場に違いない。
No
11368
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月21日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA