シェアリング・エコノミーはジャカルタにもしっかりと入り込んでいた。町を歩いていると、GrabやGojekのロゴを付けて走っているバイクをよく目にする。Grabは東南アジア諸国で幅広くビジネスをしている配車アプリのブランドだ。日本ではUberばかりが注目を浴びているけれど、GrabはUberから東南アジアのライドシェア事業を購入した、いわば東南アジアのUberだ。それに対し、Gojekはインドネシア発の配車アプリ。ジャカルタでは、このふたつの配車サービスがしのぎを削っている。
このような配車サービスは外国人旅行者である僕にもとても使いやすくできている。どちらの会社が競争に勝利するのかどうかは置いておいて、シェアを伸ばしていくのは想像に難くない。そのような時代の趨勢の中で、取り残されつつあるのはバジャイと呼ばれる三輪のタクシーではないだろうか。アプリからの連絡なんて関係のないバジャイは、昔ながらに道端に車を停めて客を待っていた。
写真のバジャイもそうだった。道端に停めて客を待つバジャイの運転席には男が腰を下ろして客待ちをしていた。前を通りがかろうとすると、ガラス越しに運転手と目があった。暇を持て余していた男は、愛車の前でカメラを構えた外国人を訝しそうに眺めていた。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
バジャイ 中華街 運転手 ジャカルタ タクシー |
No
11560
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月10日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF