三方を山に、一方を海に囲まれている鎌倉にある神社仏閣は山腹に建てられているものが多い。鎌倉の象徴のような鶴岡八幡宮は大石段の上に建てられているし、鎌倉五山第一位の建長寺も第二位の円覚寺も山間に境内が設けられている。やって来た荏柄天神社も同じように小高い丘の上に鎮座していた。砂利道の参道の先にある階段の上に社殿が設けられているのだ。下に立って上を見上げると、社殿へ通じる階段は異世界へ通じる入り口と言われても信じてしまいそうな急な階段だった。
もっとも異世界へ通じる階段にしては、そこを上り下りする人は多い。その様子を眺める限り、異世界は思っているよりもフランクな場所らしい。そう思いながら僕もその他大勢に混じって階段を登っていくと、上にある門の先にはシンプルな拝殿が建っているだけだった。勝手に荘厳なものを期待していた僕にはちょっと拍子抜けで、階段を上がる時に高まった気持ちを鎮める方法をすぐさま考えなければならなかった。
ちなみに荏柄天神社の歴史は古い。源頼朝が鎌倉幕府開府にあたり鬼門の方向の守護社として社殿を造営したのが始まりとされ、1100年以上の歴史のある神社なのだ。
2022年3月 町角 神奈川 | |
参道 鎌倉 神社 階段 参拝客 |
No
12206
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月16日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
鎌倉 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35