大石段の上に立って若宮大路の方向を眺めると、とても見晴らしが良い。すぐ下に舞殿が控え、その先に鳥居がかすかに見え、さらに先には青空が広がっている。これだけ清々しい眺望があれば、ここ鶴岡八幡宮に祀られている応神天皇と比売神、神功皇后もご満悦なことだろう。高い場所からの見晴らしはなんだか人を心地よくさせる。
見晴らしがいいと心地よく感じるのは人類共通の感覚のようで、どこの国でも高層ビルの上には必ずと言っていいほど展望台が設けられていて眺望を楽しめるようになっている。日本で最も高いあべのハルカスには60階に天上回廊という展望台が設けられているし、世界で最も高いブルジュ・ハリファには124階に展望台が設けられていて、バンコクでは高層ビルの上に設けられたルーフトップ・バーが観光名所になっている。
高層ビルの上に展望台などが設けられるのは分からないでもないけれど、人の上がれるフロアの必要のない電波塔にも展望台が設けられるのは高い場所からの見晴らしを希求する人が多い現れだ。電波を飛ばすための建造物なのだから展望台は必要ないのにもかかわらず、東京タワーにも東京スカイツリーにも展望台が設けられている。それだけ馬鹿でなくとも煙でなくとも高いところを好きな人が多いのだ。
2022年3月 町角 神奈川 | |
バック・ショット 鎌倉 神社 階段 参拝客 |
No
12204
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月14日
更新日
2024年07月09日
撮影場所
鎌倉 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35