若宮大路から鶴岡八幡宮へ向かうと、本宮へ上がっていく大石段の前に大きな舞殿が現れる。神社には能舞台があることが多いから、てっきりこの参道の真ん中にどしんと構える舞殿も能舞台だと思っていたら、そうではなかった。静御前が舞ったとされるといころに建っているものの、これは能舞台ではない。そもそも静御前が舞ったのも義経を慕ってのことというから能ではないだろう。この建物は下拝殿とも呼ばれる大石段の下にある拝殿の一種なのだ。
僕がここを拝殿と思わなかったのは、ほとんどの人がここをスルーして大石段の上にある本宮に向かっていくからだ。拝殿の一種ならば、ここでお参りする人がいてもいいような気がするけれど、そのような人はほとんどいない。公式ホームページによると、神社の行事や結婚式が下拝殿で行われると記載があるけれど、幸か不幸か僕はこの建物が使われているのを目にしたこともなかった。
この日も参拝客のほとんどが舞殿を通り過ぎて本宮を目指していた。正月用に特別な装いをしていたのか、この日の舞殿には作業服を着た人がいて朱色に塗られた板を運んでいた。その板の向こうに大石段が垣間見えた。
2022年3月 町角 神奈川 | |
鎌倉 労働者 赤 注連縄 神社 |
No
12203
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月13日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
鎌倉 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35