他の仏塔と同じように、マハーゼディー・パゴダも巨大だ。巨大な仏塔や仏像がいくつもあるバゴーを建設した人びとは、大きいことはいいことだと信じていたに違いない。しかも町に大きな建物は建っていないから、空に向かって伸びる黄金の仏塔は、離れたところからでも視界に入ってきて圧倒的な存在感を示している。日光を浴びてキラキラ輝く仏塔を眺めていると、見ているだけで徳を積んでいるような気さえしてくる。あちこちに仏塔のあるこの町に、仏教の信仰が広く浸透していても不思議ではない。
写真のマハーゼディー・パゴダも仏塔だから、中には仏歯すなわち釈迦の遺骨が収められているという設定だ。でも、この世には数え切れないくらい多くの仏塔が建っているのを考えると、世界にはいったいどれだけの仏歯があるのだろうかと思ってしまう。永久歯の本数は32本だというけれど、世界中にある仏歯の数を集めたらそれより多いことは必至だ。もっとも釈迦は常人離れしていて、永久歯の数が普通のひとよりもかなり多いという可能性もなくはないけれど。
2019年8月 建築 ミャンマー | |
バゴー 雲 黄金 バイク 空 仏塔 |
No
11130
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年08月05日
更新日
2023年09月19日
撮影場所
バゴー / ミャンマー
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA