マーハーバンデゥーラという名前の広い通りは真っ直ぐに伸びていた。この通りの名前は19世紀に実在したビルマ王国軍の最高司令官だった人物に由来しているらしい。当時のビルマを支配しようとしたイギリスに抵抗した民族の英雄のようだ。
でも、このように真っ直ぐな道を配置するという都市計画はイギリス人が計画したものだから、独立する前は別の名前で呼ばれていたのだろう。民族主義が高まったせいか、宗主国がつけた呼び名を民族主義的な名前に変えることはよくあることだ。
インドにいたっては、ボンベイをムンバイとか、カルカッタをコルカタとか、大都市の名前でさえも変えられてしまっている。かつての支配者だったイギリスの人たちはこのような現状をどのように感じているのだろう。なんだか、なんとも思っていないような気もするけれど。
歩道橋の上に立ち止まって往来を眺めていた。道の幅は広いけれど、それほど交通量はなかった。地元の人たちがのんびりと道を横断していて、道の先には黄金に輝くスーレー・パゴダの姿が見えた。
2019年1月 町角 ミャンマー | |
黄金 通り 仏塔 ヤンゴン |
No
10854
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年01月09日
更新日
2024年01月23日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA