黄金の仏像が安置されているワット・トライミットは、バンコクにある小高い丘の頂上に設けられている。参拝客は路面に面したチケット売り場で拝観料を支払って、お堂まで登っていく。丘の上にあるお堂は大きなものではないけれど、中に鎮座している仏像は大きい。お堂の外からでも見える。
総重量が5.5トンもある仏像は、見たところ何も変わったところはない。バンコクに数多ある仏像と同じように見える。でも、この仏像はちょっとミステリアスなものだ。様式からスコータイ時代の700年くらい前に作られたと考えられているものの、この仏像は正確な製造年も誰が作ったのかも定かではない。長いこと漆喰で塗り固められていた謎の仏像なのだ。
その正体が露わになったのは、1953年のこと。仏像を持ち上げた際に落下してしまい、漆喰が剥がれて初めて黄金の仏像であることが分かったのだ。700年も黄金の本性を隠して漆喰塗りの仏像のような顔をしていた理由を知る人はどこにもいない。その代わり、ミステリアスな仏像は有名になり、ワット・トライミットにはひっきりなしに参拝客が訪れている。
2020年1月 町角 タイ | |
バンコク 仏像 入り口 黄金 お堂・ホール 寺院 女性 |
No
11379
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月29日
更新日
2023年09月13日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III