京都北野にある天満宮は日本三大天満宮のひとつにも数えられている由緒ある神社だ。それもそのはず、この北野天満宮は太宰府天満宮と並んで天神信仰の中心だ。菅原道真を祀っている天満宮は日本全国あちらこちらにあるけれど、そのほとんどはこの北野天満宮か太宰府天満宮から天神さまを勧請したもの。つまり、ここ北野天満宮と太宰府天満宮が天神信仰の元締めみたいなものなのだ。
そもそも菅原道真が神様として祀られるようになったのは、京都から遠く離れた太宰府に左遷された菅原道真がかの地で憤死したのがキッカケだ。死後に京都で疫病が流行ったり異常気象が起きたりした原因が菅原道真の祟りであるとされ、その御霊を鎮めるために神社に祀られるようになったのが始まりなのだ。
ここでポイントとなるのは、実際の原因が祟りであったかどうかではなく、当時の人びとが菅原道真の祟りに違いないと感じた点だ。つまり、生前の菅原道真は祟ってもおかしくないと思われるようなぞんざいな扱いを受けていた訳だ。似たような状況は21世紀の今でも起きている。災害時に流れたデマ(どこかの国の人が仕返しに悪さをする、など)を信じてしまう人たちがそうだ。そのような人たちは普段から怒りを買っても仕方ないような接し方をどこかの国の人たちにしているのではないかと思ってしまう。
2021年5月 町角 京都 | |
黄金 京都市 提灯 神社 傘 壁 |
No
11895
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年05月03日
更新日
2023年08月25日
撮影場所
北野天満宮 / 京都
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF