バンコク中心部にある高級ホテルの敷地の端に小さな祠が建っている。エラワン廟だ。国内にはイスラム教徒もいるけれど、タイ国民の大多数は仏教徒でタイは仏教国とされている。にもかかわらず、ここに祀られているのは4つの顔に4本の腕を持ったヒンドゥー教の創造神であるブラフマーだった。ちょっと不思議。
確かに仏教はヒンドゥー教に対するカウンターカルチャーのようにして始まったものだからヒンドゥー教と関係は深い。日本でもブラフマーは梵天という名前で仏教の守護神の中に取り込まれているくらいだ。でも、何故首都のど真ん中にブラフマーを祀った祠が設けられているのかはよく分からない。ゴータマ・シッダールタでは役不足だとでも思ったのだろうか。
いずれにしても、ここエラワン廟は地元の人から厚い信仰を集めている。狭い境内の中央には黄金のブラフマー像が安置されていて、ひっきりなしに参拝客が訪れている。周囲にはお供え物でいっぱいだ。写真に写っている女性たちもちょうど黄金の像に向かってお祈りをしている最中だった。
2019年12月 人びと タイ | |
バック・ショット バンコク お供え物 神社 参拝客 |
No
11320
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月13日
更新日
2020年09月25日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA