永代通りから大きな鳥居をくぐって富岡八幡宮の参道を進んでいくと、左手にガラス張りになった建物が建っている。ガラス越しに中を覗くと、そこには黄金に輝く2基の御輿が置かれていた。神輿の保管庫が外から眺められるようになっているのだ。壮麗な造りの神輿が人目に触れるのが、お祭りのときだけでは忍びないのだろう。そう納得するくらい神輿は金ピカで、これに乗り込む神様もご満悦に違いない。なにせここの神輿には金や銀の貴金属はもちろんのこと、ダイヤやルビーなど宝石もふんだんに使われているらしい。
富岡八幡宮に限らず、金ピカに彩られた神輿を所蔵する神社は多い。神社の社殿そのものが金ピカに装飾されているのが珍しいのとは対称的だ。侘び寂びを体現したような地味な色合いの宗教施設が多い日本で、神輿の極彩色は際立っているのだ。東南アジアにいくと、仏像も仏塔も黄金で彩られていて、現地の人の考える神々しさが日本人の考える神々しさと違うのを目の当たりにするけれど、金ピカの神輿を見る限りでは根本のところは変わらないのではないかと思ってしまう。
2024年3月 町角 東京 | |
深川 黄金 反射 神社 |
No
12576
撮影年月
2023年7月
投稿日
2024年03月30日
更新日
2024年07月05日
撮影場所
深川 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF