細い路地を右に曲がったり、左に曲がったりクネクネと進んでいた。ジャカルタは大通りから離れると迷路のような自動車が入れない路地ばかりだ。火事があっても消防車も入ってこられないような路地が多い。火事が発生したらどうするのだろう。路地には地元の人たちがたむろしていることが多いから、そのような地元の人たちがバケツリレーでも行って消火作業するのだろうか。いずれにしても延焼してしまうに違いない。
そうこうしているうちに屋根のあるところにやって来た。まるでアーケードのようだけれど、お店がある訳でもなく、中は真っ暗でトンネルのようだった。
トンネルの先には日差しが差し込んでいて、往来が見えた。人も歩いているし、バイクが走っているのも見える。どうやらこのトンネルが迷路のような路地の出口のようだ。ごちゃごちゃした路地を抜け出る前に一度真っ暗になるなんて、それまでの感覚をリセットさせるかのような演出だ。
僕はトンネルの中程に立ち止まって、先の方を眺めていた。薄暗いトンネルの中と違って、日差しが降り注いでいる外には大勢の人が行き来していた。カメラを構えると、ちょうど一台のバジャイが横切るのが見えた。
2020年11月 インドネシア 乗り物 | |
路地 バジャイ ジャカルタ 提灯 トンネル トタン屋根 |
No
11738
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月23日
更新日
2024年10月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF