あまり人の歩いていないジャカルタの道を歩いていた。道の左側には水路が流れていて、右側には商店がずらっと並んでいる。商店だろうか、町工場だろうか。いずれにしても、この日は営業していなかった。どれもこれもシャッターを下ろしてしまっていて、人の気配は感じられない。平日には賑わっていそうなこの通りも日曜日は閑散していた。
黙々とひとり道を進んでいくと、可愛らしい青い自動車がポツンポツンと停まっていた。三輪タクシーだ。人通りの少ない道だったから、客待ちしていたのではないだろう。この場所に車を停めて休憩しているのに違いない。
東南アジアや南アジアでは三輪タクシーは珍しくない。色々な国で走っているのを見るのだけれど、その呼称は国によって異なるのが興味深い。インドではオートリクシャー、バングラデシュではCNG、スリランカではスリーウィーラー、タイではトゥクトゥクと呼ばれ、ここインドネシアではバジャイと呼ぶ。
ちなみにバジャイとは自動車メーカーのこと。日本語ではバジャージ・オートと記載されるインドのメーカーだ。ブランド名がそのまま三輪タクシーの一般名詞になってしまっているのだ。かつて、ポータブルオーディオプレーヤーのことを全部ウオークマンと呼んでいたのと似たようなものだろう。
2020年5月 インドネシア 乗り物 | |
バジャイ 青 車窓 ジャカルタ 脚 タクシー |
No
11512
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月03日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
自動車写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF