見つけた路地に入っていくと、くねくねと曲がっていた路地はどこに通じているのかは容易に分からなかった。ジャカルタにはこのように細い路地が多い。大通りから脇道に入るとすぐに細い路地になるのだ。
両脇にはびっしりと住居が立ち並んでいる細い道を進んでいくと、お店があるわけでも、屋台が営業しているわけでもないのに人がたたずんでいる。路地にふたりの男が立っていたのだった。
ふたりは路地がちょっと曲がったところに立っていて、路地の向こうから来る人を待ち構えているようだ。向こうからやって来る人から見えない場所だったので、待ち伏せするには格好の場所なのだろう。ターゲットの人間がのこのこ歩いてくるのを今か今かと待っているに違いない。
どのような顛末になるのだろうと、興味深く眺めていると、果たして向こうから女性が歩いてきた。でも、この女性はふたりが来るのを待っていた人ではないようで、ふたりは微動だにしなかった。そして、ふたりの男の視線の中を、買い物袋とビニール袋を抱えた女性が何食わぬ顔で通り過ぎていった。
2020年11月 町角 インドネシア | |
路地 ジャカルタ ビニール袋 |
No
11737
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月22日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF