ジャカルタのパサール・バル通りを歩いていた。サワー・ブサル地区にあるこの通りは商店街になっている、歴史のある通りだ。なんでもこの商店街は1820年の初頭に作られたのだという。確かに商店街の入り口には長い歴史を感じさせる立派な門が立っている。でも、歩いている限りは何の変哲もない通りだった。
交差する細い道をいくつも越えて、商店街の反対側に向かって歩いていた。交通量の多い道もあれば、あまりない道もあった。写真の道は細い割にはとても交通量の多い道だった。ちょっとした渋滞になっている。抜け道になっているのかもしれない、なんて思いながら見ると自家用車もバジャイも列をなしている。そして、渋滞の先頭にはリヤカーを牽く男の姿があった。
リヤカーには沢山の荷が載せられていた。ただでさえ、人力で動くリヤカーは早く動けないのに、これだけの荷を載せていると男が力いっぱい引っ張っても、リヤカーはノロノロと動くだけだ。後ろに続くバジャイは追い越したいのはやまやまなのだけれど、道が狭くてそうもいかない。同じ道を人力で動く乗り物とガソリンで動く乗り物が一緒に走るのは、やはりスピードとパワーに違いがありすぎて無理がある。人力で動くものは簡単に渋滞の原因になる。バングラデシュでもサイクルリクシャーが集まる箇所は簡単に渋滞していた。だから、ジャカルタの中心部ではベチャと呼ばれる自転車タクシーの運行が禁止されているのだ。
2020年7月 町角 インドネシア | |
バジャイ 重荷 自動車 荷車 ジャカルタ 渋滞 |
No
11621
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月29日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF