歩いていた路地は長屋のような家々の前へ続いていた。家の前にはバイクが何台も停められていて、ただでさえ狭い路地がより一層狭くなっていた。ジャカルタでも、他の東南アジア諸国と同じように一般庶民は自動車よりもバイクに乗る人が多いようだ。この国はASEAN最大の自動車市場のある国だけれど、自動車の購入には贅沢税を支払う必要があったりして、あまり普及に力を入れているような状況ではないのだ。
家の前で見かけたのはバイクだけではない。地元の人も大勢たむろしていた。観光地でもなんでもない住宅密集地をずんずん進んでいく僕を、地元の人は興味深そうに眺めていた。でも声をかけてくることはない。純粋に不思議に思っているのだろう。
路地にたむろしている人の中には、女性も男性も大人も子どもも見える。家事をしている年配の女性は髪の毛を露わにしていたけれど、バイクに腰を下ろしていた若い女性はアバヤをかぶっていて髪を隠していた。後ろの方にはソンコをかぶった人が見えた。町を歩いているだけではあまりイスラム色を感じることはないけれど、路地にはイスラムの香りが少しだけ漂っていた。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
アバヤ 路地 帽子 サッカーのユニフォーム ジャカルタ バイク 人びと |
No
11584
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月29日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF