行けども行けども8年前に訪れた家々が建ち並んでいる場所には行き着けなかった。仕方なく僕は来た道を引き返すことにした。人通りのない道を歩いていると、フェンスの無効にトタン屋根の建物が建っているのに気が付いた。さっきもここを通ったはずなのに、特に気に留めなかった建物だ。でも、この時は家の前に子どもたちが立っていたので注意を惹かれたのだ。
トタンの壁には窓口のようなものが設けられていて、上の方にはビルマ語で書かれた看板が掛かっていた。三人の男の子と一人の女の子が窓口の前に立っている。子どもたちは何かを買い求めにここにやって来たのだろう。その何かが看板に書かれているのだろうけれど、僕には丸っこくて可愛らしいビルマ文字は判読不能だ。何が書いてあるのかは皆目見当が付かない。ちょっともどかしい。窓口には格子も備え付けられていて、田舎道に立っている雑貨屋にしてはちょっと物々しから、ただの雑貨屋ではないように見えた。
No
11051
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月13日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。