ジャカルタのファタヒラ広場に観光客の姿があまり見えなかったとはいえ、周辺に伸びる道路は混雑していた。チルボンののどかな雰囲気と違って、ここジャカルタの道路は騒々しく、よく言えば活気がある。多くの自動車が走っているし、配車アプリのバイクタクシーの姿も見える。けれど、目の前を流れていく多くの車両の中にのんびり走るベチャの姿はなかった。人力で走るベチャがこのようなガソリンで動く車両に混じって走るのは難しい。渋滞の原因になってしまう。チルボンでは主役級の活躍を見せていたベチャも、ここ大都会ジャカルタではすっかり影が薄い。
道路脇に視線を向けると、そこには青い車体のバジャイが停まっていた。バジャイと呼ばれる三輪タクシーはベチャと対照的な存在だ。ジャカルタではバジャイをあちらこちらで見かけるけれど、ベチャを見かけることは少ない。一方、チルボンでは多くのベチャが走っているのを目にしたけれど、バジャイは見かけない。ベチャもバジャイもインドネシア的な乗り物だけれど、その活躍の場はそれぞれ異なっているのだ。
同じジャワ島なのに、たかだか数百キロ離れるだけで走っている交通機関の様相は違う。それだけインドネシアという国の中で、ジャカルタが巨大過ぎる存在なのかもしれない。
2021年3月 インドネシア 乗り物 | |
バジャイ ジャカルタ タクシー 往来 |
No
11835
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月04日
更新日
2023年08月28日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
自動車写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF