神社の一日のスケージュールは朝早くから始まるのだと勝手に思っていたところ、少なくとも函館八幡宮の朝はそれほど早くないようだった。谷地頭で路面電車を降りて緩やかな坂を登って鳥居をくぐり、さらに階段を登ると函館山を背に函館八幡宮が建っている。朝の函館八幡宮は静けさに包まれていて、袴姿の神職たちが社殿の扉を開けたり準備に勤しんでいた。神無月でない限り、神様は24時間ここに鎮座しているのだろうけど、生身の人間がそのようなハードなスケジュールに付き合うのは難しい。夜は寝たいし、週に2日は休みたい。そう考えると神様は疲れ知らずのワーカホリックだ。
神社は商売をしているわけではないから、開園準備という表現は適切ではないかもしれないけれど、神職がいそいそと社殿の窓を開けたり、掛けられたしめ縄と紙垂の具合を直している姿はテーマパークで開園準備しているスタッフと変わらない。どちらも世界観が大切だから、舞台の雰囲気は重要だ。違うのは宗教がテーマになっているという点だけだ。
2022年9月 北海道 人びと | |
函館 神職 注連縄 神社 |
No
12369
撮影年月
2022年6月
投稿日
2022年09月12日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
函館 / 北海道
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35