新宿にある花園神社の境内はそれほど広くない。繁華街の中にある神社だから、かつては広い境内を誇っていたものの、時代が進むにつれて狭くなってしまったと勝手に思っていた。江戸時代まで遡れば広い境内を持っていたに違いない、そう思っていた僕は古地図と現代の地図を重ねられるアプリを見てちょっとびっくり。今よりは広いとはいえ、境内の広さにそれほど変化はない。昔からそれほど広い境内ではなかったのだ。そして何より驚いたのは、靖国通りから伸びる参道だ。両脇をビルに挟まれた細長い参道は、古地図の上でも細長かった。
写真はその靖国通りから伸びる花園神社の細長い参道だ。幸か不幸かビルに挟まれた参道は薄暗く、そこを歩くと神域に入っていくのを実感できる。都会の喧騒から脇に逸れて、薄暗い参道を抜けるとそこは神域である社殿の前だ。場面展開の雰囲気は満点で、参道脇に鎮座する狛犬もその仕掛けに満足しているような顔をしていた。狛犬の脇には箒とちりとりも見えた。自慢の参道が綺麗に掃除されているのも狛犬がご機嫌の一因かもしれない。
2021年6月 静物 東京 | |
参道 狛犬 新宿 神社 |
No
11950
撮影年月
2020年12月
投稿日
2021年06月27日
更新日
2023年08月21日
撮影場所
花園神社 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85