境内にはのんびりとした空気が漂っていた。暖かい日差しが降り注いでいる。のんびりとするには格好の気候だ。このような天気の日には、祀られている神様たちものんびりと過ごしているに違いない。
参道の脇の砂利の上に、女の子が腰を下ろしていた。足を放り出して遊んでいる。神域も、幼い子どもにかかれば単なる遊び場だ。よく見てみると、女の子の周囲の地面には何かしらの栓が設けられていて、女の子は栓に興味津々になっている。ひとり栓と戯れる女の子を見ていると、その栓は黄泉の国とこの世を繋ぐもののような気がしてきてしまった。背後に見える拝殿は単なる飾り物で、本当はこのような小さな栓を通って神様たちは行き来しているのかもしれない。
2017年10月 人びと 東京 | |
女の子 狛犬 渋谷 神社 |
No
10321
撮影年月
2017年7月
投稿日
2017年10月22日
更新日
2024年05月19日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA