社殿が西を向いているという適当な理由から名前が付いている神社が新宿にある。西向天神社だ。社殿が京都を向いているためとか、太宰府を向いているためとか諸説あるようだけれど、いずれにしても西を向いているというのが名前の由来だという。でも、社殿の向いている方を地図でよく見てみると、実際に向いているのは京都の方向でも太宰府の方向でもない。諏訪大社のある長野を向いているように見えてモヤモヤしてしまう。天神社だけあって菅原道真を祀っているのだけれど、そう見せかけて本当はタケミナカタを祀っているのではないかと深読みしてしまう。
小高い丘の上に築かれている境内に足を踏み入れると、こじんまりとした社殿が建っていて、脇にかなり年季の入った石像も建っていた。何かしらの仏像なのだろうけれど、生憎タリバンに目をつけられた仏像のように顔が原型を留めていない。顔だけでなく光背も欠けてしまっているようだ。こんな姿になってしまっても、大切にされているようで石像は掃除の行き届いた小綺麗な場所に安置されていた。
2021年6月 静物 東京 | |
新宿 神社 像 |
No
11951
撮影年月
2020年12月
投稿日
2021年06月28日
更新日
2023年08月21日
撮影場所
西向天神社 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85