武蔵小山から西小山へ向かうと、途中に小さな神社が現れる。三谷八幡神社だ。街道にも面していない住宅街の中にひっそり鎮座する八幡様が創建されたのは江戸時代中期のことというから歴史は思いの外長い。
名前にある三谷はこの辺りの古い地名だ。この辺りは古くから小山と呼ばれていて、この神社も小山八幡神社と名乗れば良かったのにそうは問屋が卸さなかった。小山八幡神社という名の神社が既に近くに存在していたというだけでなく、そもそもこの三谷八幡神社はその小山八幡神社から分祀された神社なのだ。そのため同じ名前にならないように村の名前でなく、それよりも小さな区画である字の名前を冠することになったのだ。
参道に立って社殿を眺めていると、ちょうど家族連れが参拝していた。そうこうしていると社務所から烏帽子を被って正装した神職が現れて社殿にやって来た。家族連れのひとりが神職に挨拶すると、家族連れと神職は一緒に社殿の中に消えていった。偶然神社で合ったわけではないだろうから、家族連れは何かの神事をしにやってきたようだった。
2021年9月 人びと 東京 | |
狛犬 お辞儀 武蔵小山 神職 神社 石灯籠 参拝客 |
No
12040
撮影年月
2021年3月
投稿日
2021年09月25日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
武蔵小山 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III