神社にもいろいろあって、境内を綺麗に整備している神社もあれば、そうでないところもあるし、ひっきりなしに参拝客が訪れる神社もあれば、由緒正しいのに閑散としている神社もある。一般的には大勢の人が参拝に訪れる神社は境内を綺麗に保っているし、そうでない神社の境内はそれなりになっているのが多いと思う。
葬儀や法事を行わない神社には寺院における檀家のような存在はいないから、主な収入源は初穂料や賽銭に限られる。そうなると、おのずと参拝客の多い神社の収入が多くなり、境内の整備にコストをかけられるようになる。年末に初詣の広告を打つ神社仏閣が多いのはそのためだろう。お金をかけて広告を売っても、参拝客が来ればペイできる仕組みなのだ。
そういう意味ではこの日にやって来た立川にある諏訪神社は、一般的な類型に当てはまらないのかもしれない。2002年に再建された社殿は新しく、境内は綺麗に整備されている。にもかかわらず参拝客はそれほどいない。閑散とした境内は静寂に包まれていた。ガラガラの境内を歩いていると、聖域は賑わっていて騒々しいよりも静謐な方がご利益があるような気がした。神様だって叶えてあげる願い事が少ないほうが楽に違いない。
2022年8月 町角 東京 | |
狛犬 神社 立川 参拝客 |
No
12355
撮影年月
2022年6月
投稿日
2022年08月22日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
立川 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85