いつのころからか神社に行くと、どのような狛犬が社殿の前で待ち構えているのかが気になるようになってしまった。気に留めていなかった頃は、どこの狛犬も同じようなものだと勝手に思っていたけれど、観察し出してみると結構違う。台座の上に凛々しく立ちはだかっている狛犬もいれば、玉を足で抑えている狛犬もいるし、子分なのか子どもなのか小さな狛犬を従えている狛犬もいる。そもそも犬ではないと思われる狛犬もいたりして、狛犬の世界は覗けば覗くほど奥が深い。
この日にやって来た神楽坂にある毘沙門天は日蓮宗の寺院なのにもかかわらず狛犬が鎮座していた。狛犬というと神社に鎮座しているイメージが強いのだけれど、そうとも限らないからややこしい。しかも毘沙門天にいるのは狛犬ではなく狛虎なのだそう。仏教寺院に鎮座する狛虎。堂宇を護るために鎮座しているのだろうけれど、インターネットも動物園も存在しない江戸後期に造られた狛虎は、虎なんて見たこともない人が作ったのだろう。虎だと言われなければ何なのか分からない動物の姿をしていた。
2022年6月 静物 東京 | |
狛犬 神楽坂 おみくじ 寺院 |
No
12291
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月09日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
神楽坂 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35