金徳院の境内をウロウロし終えたので、忙しない寺院から出ることにした。周りに観光地らしいものは何もない。単なるジャカルタの住宅街が広がっている。チャイナタウンらしいのだけれど、チャイナタウンらしさを感じさせるものも何もない。中華文化は寺院の境内に閉じ込められていた。
細い参道を歩いて振り返る。道の向こうには金徳院と漢字で書かれた扁額がかかった門が見えた。参道の脇にバイクが何台も駐輪されていて、近所のお寺といった趣だ。
参道の終わりには冷たい飲み物を販売する屋台がパラソルの下に出ていて、その前にはベチャと呼ばれる三輪の自転車タクシーが停まっていた。座席には客が乗っている。どこかへ向かう途中で、何か冷たい飲み物を買いたくなったのだろう。客の男は屋台の人と何やら会話を交わしていた。境内には大勢の参拝客がいて、線香やロウソクが奉納されていて、春節を祝うという雰囲気に溢れていたけれど、一歩外に出るとそのような雰囲気は霧散してしまっていた。
2020年6月 町角 インドネシア | |
ベチャ 門 ジャカルタ 出店 扁額 寺院 傘 |
No
11575
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月22日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF