地図を見るとチルボンの鉄道駅のある辺りは町の中心ではなかった。そこで僕はトコトコと歩いて中心部へ向かうことにした。ジャラン・シリワンギという大通りを南に向かって歩いていくことにしたのだ。
平日の昼間だっからか、それともいつものことなのかは分からないけれど、ジャラン・シリワンギを歩く人はほとんどいない。自動車やベチャという自転車タクシーは僕の横を走り抜けていくけれど、歩行者とすれ違うことはほとんどなかった。僕は黙々と道を進んでいく。
ジャカルタでもそうだったけれど、ここチルボンでもベチャの運転手が僕に営業をかけてくることはない。カメラを肩からぶら下げて、いかにも旅行者といった風情で歩いていても誰も「どこに行くんだ?」「いくらで町を案内してやる」なんて声をかけてくる人はいないのだ。やはり言葉の通じない外国人を乗せるのは面倒だと思っているのだろうか。
道端に駐めて客待ちをしているベチャの前を通り過ぎても、運転手は声をかけてくることはない。でも、カメラを向けるとしっかりと親指を立ててくれた。客として乗せることに関心はなくとも、カメラを向けられると朗らかに対応してくれるのもジャカルタと同じだった。
2020年12月 インドネシア 人びと | |
ベチャ チルボン 客待ち リクシャワラー サムアップ |
No
11775
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月30日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF