金徳院という中国寺院を後にしてジャカルタの町を歩いていた。金徳院が建っているのはチャイナタウンの中だったけれど、そこから離れて歩き出すと、すぐにチャイナタウンかどうかは分からなくなる。どこにも中国文化を感じさせる赤い提灯などは一切見当たらず、道の両脇には低層の住宅が続いていた。
時折車が通り過ぎる道を進んでいると、道路脇に屋台が出ていた。大人がふたり働いている。このような屋台では水道を引くことはあまり現実的ではないから、屋台の脇には水を入れたポリタンクがいくつも並べてるのが見えた。そして、男が手を洗っていた。
インドネシアも他の東南アジア諸国と水道事情はあまり変わらない。水道水を飲むことは止めた方がいい。あちらこちらにあるコンビニで売られているミネラル・ウォーターを買うのが無難だ。そのように考えると、写真の屋台に置いてあるポリタンクの中の水は何の水なのかが気になってしまう。わざわざポリタンクに入れられているところを見ると、ミネラル・ウォーターではないだろう。水道水に違いない。
ポリタンクの中の水が本当に水道水なのかどうかは分からない。しかしながら、このようなことを考えてしまう人は東南アジアの屋台で食べるのには向いていないのは確実だ。
グロドックはインドネシアの西ジャカルタ市タマン・サリ地区にある都市部の集落である。オランダ植民地時代からペシナンやチャイナタウンとも呼ばれ、インドネシア最大の規模とされている。グロドックの商人や住民の大半は中国系です。その歴史は、1740年11月にオランダの東インド会社(VOC)が中国人のための住宅地としてグロドックを指定した植民地時代にさかのぼります。
No
11576
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月23日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。