木陰の中を歩いていた。交通量の少ない道だったから、木陰の中は穏やかで、ちょっとだけ涼しい。日本だったら何台ものタクシーが列をなして、休息を取っていそうな場所だった。でも、チルボンの木陰の中には4輪の自動車タクシーは停まっていない。もっともこの町には4輪自動車のタクシーは走っていないのかもしれない。町を歩いていて一台も見かけなかった。この格好の休憩場所にも4輪自動車のタクシーが一台も停まっていない代わりに停まっていたのはベチャと呼ばれる自転車タクシーだった。4輪自動車のタクシーは一台も走っていないけれど、人力で動く自転車タクシーはあちらこちらを走っている。
道の端にベチャと呼ばれる車両を駐めて、座席で運転手がふんぞり返っていた。僕がすぐそばに立ってもピクリともしなかったから熟睡しているようだ。インドなどの南アジアでもそうだけれど、乗っている自転車タクシーの形が違っても、運転手が座席で寝心地悪そうに寝ているのはここインドネシアでも同じだ。インドのサイクルリクシャーもインドネシアのベチャも座席はその上で寝るようには設計されていない。けれど、運転手はその上で寝てしまうのだ。写真の運転手も寝心地悪そうな姿勢で寝ていた。
2021年2月 インドネシア 人びと | |
ベチャ チルボン サイクルリクシャー 昼寝 |
No
11830
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年02月27日
更新日
2023年08月28日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF