チルボンを伸びるジャラン・シリワンギという通りを市場のある南の方に向かって進んでいた。ジャラン・シリワンギは幅のある大きな通りだけれど、雰囲気はのどかだ。自動車に混じって自転車タクシーも走っているものの、道路を横断するのに難儀するほどの交通量はない。
そんな通りを歩いていると、脇道への入り口に大きな門が立っているのが目に入ってきた。門の上には大きく「SELAMAT DATANG」と書かれている。これはインドネシア語で「ようこそ」という意味だ。ではその下に書かれている文言はどのような意味なのだろうと見てみると、様々な言語で「ようこそ」と書かれていた。「AHLAN WA SAHLAN」はアラビア語で「ようこそ」という意味だ。その横には英語で、一番右には中国語(漢字ではないけれど)で「ようこそ」と書かれていだ。ここチルボンは華人やアラビア人などの文化要素が混在していると言われているのを実感する門だった。
多言語で書かれた門の柱は紅白に彩られていて、なんだか目出度い感じのする門だった。しかも複数の言語で「ようこそ」と書かれている。この道の先には何かがあるに違いない。そう思った僕は門をくぐり道に入っていく。でも、行けども行けども住居が並んでいるばかりで、何か面白そうなものには出くわさなかった。あれだけデカデカと書かれていた「ようこそ」はいったい何へ導くものだったのだろう。
2021年1月 町角 インドネシア | |
ベチャ チルボン 門 |
No
11784
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月12日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF