まっすぐに伸びていた道は、急に行き先を変更したかのように突然直角に曲がっていた。そのまま、まっすぐに進み続けることもできたけれど、道はみるみる細くなり路地の中に吸い込まれてしまっている。
あまりにも道が急に曲がっているので、そこでは人の流れが淀んでいた。道端にはベチャも停まっているし、人びともたむろしている。魚も人もたむろするところは同じだ。スムーズに流れていたところから、一転して流れが淀んだところに集まるのだ。
ここには編笠をかぶった人も見えるし、スマホで動画に見入っている人もいたし、険しい顔をした女性も見える。そして、たむろした人びとの中には屋台も出ていた。
屋台のガラスにはBASOと書かれている。BASO(BAKSOとも書くことがある)とは牛肉のすり身から作られたミートボールで、ジャカルタでは屋台でも食堂でもよく見かかるメニューだ。前に訪れた食堂でも奥に見える横断幕にBASOと書いてあるのが見えた。
バクソというミートボールは麺やワンタンと一緒に供されることが多い。ここでは屋台の上に見える白い物体、おそらくビーフンだろう、と一緒に出てくるようだ。流れがちょっと淀んでいるところでは、小腹を満たしたくなる人も多いのだろう。
2020年11月 町角 インドネシア | |
ベチャ 編笠 食べ物の屋台 ジャカルタ |
No
11731
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月16日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF