チルボンで通りを歩いていると、よくベチャと呼ばれる自転車タクシーが走っているのを目にする。ここではベチャが庶民の足として現役なのだ。その代わり、ジャカルタで沢山走っていたバイクタクシーはほとんど見ない。それほど大きな町ではないから、バイクで速く移動するよりも時間がかかってもいいから安い自転車タクシーが好まれるのだろうか。
アジアでは自転車タクシーが走っているところは多い。ベトナムやカンボジアではシクロ、マレーシアではトライショー、フィリピンではトライシクル(エンジンを積んでいるのも同じ名前なのでややこしい)、インドやネパールではサイクルリクシャーと呼ばれる自転車タクシーが走っている。そして、ここインドネシアではベチャというわけだ。形は違えど、どれも動力は人力で値段も安く、庶民の足となっている。環境問題を意識して登場したものではないけど、一周回って逆にエコになっているのが興味深い。自動車が普及すると消えて無くなるような気がしていたけれど、思いの外生き残るかもしれない。
大きな通りを歩いていて、向こうからやって来たのはまたしてもベチャだった。ベトナムやカンボジアで見かけるシクロと同じように自転車の前に取り付けられた座席に客が乗っていた。ひとりではない。女性がふたり乗っていて、それぞれが幼い子どもを抱えている。都合4人が乗っていた。ここでは、何人もの人が一台のベチャに乗るのが当たり前のようだ。
2021年1月 インドネシア 人びと 乗り物 | |
ベチャ チルボン サイクルリクシャー 親子 |
No
11781
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月09日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF