ジャカルタの住宅街をとぼとぼ歩いていた。この日は日曜日だったので、歩いている人は少なく、ところどころにあるお店も閉まっていた。住宅街の中を伸びる道は静かだ。インドネシアの人は多くがイスラム教徒だけれど、休日はキリスト教世界と同じように日曜日なのだ。
歩いていると、向こうから三輪の自転車がやって来るのが目に入った。自転車タクシーだった。このような自転車タクシーはインドネシアではベチャと呼ばれていて、その形態はベトナムやカンボジアで見掛けるシクロに似ている。ハンドルの前に客が乗る座席が付いているタイプだ。人力で漕ぐのだから当然スピードはさほど出ない。ジャカルタでは渋滞の原因になるので主要道路を走ることは禁じられているけれど、ここのような住宅街を中ではまだまだ現役だ。地元の人がちょっとした距離を移動するのに使っているようだ。
向こうから近づいてくるベチャにも座席に女性客が乗っていた。女性客は赤くて大きな日傘を差していた。同じ自転車タクシーでも、インドで見掛けるようなサイクルリクシャーとは違って屋根が無いのが一般的だ。強い日差しも、激しい雨も乗客は自分で傘を差して凌がなければならないのだった。
2020年6月 インドネシア 乗り物 | |
ベチャ サイクルリクシャー ジャカルタ 住宅街 傘 |
No
11577
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月23日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF